【新唐人2014年7月23日】中国の南部3省が18日以降、超大型の台風9号に襲われ、被災者は断水や停電、さらに酷暑に苦しんでいます。しかし、中国の赤十字会と民政部が送った救援物資はなんと、綿入れの掛け布団とジャケットでした。被災者は政府の行為は笑い話だとあきれています。
超大型の台風が18日から、中国南部に3度も上陸し、豪雨と洪水をもたらしました。死者18人、行方不明者5人を含めて、被災者は700万人に上ります。また3万7000戸の建物が倒壊しました。被災地は気温35度という暑さにもかかわらず、配られた救援物資は布団とジャケットでした。
広東省湛江市の農民 黄さん
「政府は救援と言っていますが、この酷暑に布団を送ってくるなど、笑い話です。話になりません。停電や断水の復旧が必要なのです。賠償などは夢のまた夢です」
報道によると、赤十字会は広東省に69万元相当の救援物資を提供する予定です。3500枚の布団も含まれますが、そのうち、2000枚がすでに届けられました。
広東省湛江市 羅さん
「問題は停電と断水で布団など不要です。欲しいのは飲み水、そして支援金です」
市民の反発に対し、赤十字会は「山間部の被災地は朝晩の気温差が大きく、湿度が高いので、布団が必要だ」と弁解しました。しかし海南省の市民は、海南島はもともと温度差がないと述べます。
海南省 鄭さん
「台風の暴風で多くの家が倒され、浸水しました。台風が上陸した所は家の建て直しや日常用品が必要です」
情報によると、被災地の農地や水産養殖場は、壊滅的な被害を受けました。今必要なのは、水と電気、および交通の復旧と倒壊した家屋の再建だと被災者は口をそろえて訴えています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/07/22/a1124665.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)